古湯温泉の旅 「山あかり」
古湯温泉の旅 「嘉瀬川ダム」
宿に向かう途中で、古湯温泉街の手前の嘉瀬川ダムを観光しました。このダムは国土交通省九州地方整備局が管理する国土交通省直轄ダムで、高さ97.0メートルの重力式コンクリートダム。嘉瀬川の治水と佐賀市やその周辺地域への利水、及び水力発電を目的とした特定多目的ダムです。ダムによって形成された人造湖は富士しゃくなげ湖と命名され、佐賀県最大の規模を有する人造湖となっています。
山あかり 母屋と大浴場
「風がささやく離れの宿 山灯り」は、佐賀市の奥座敷といわれる古湯温泉の里山に佇む、離れ6棟のこじんまりした宿です。母屋は大きな梁がむき出しになっている、風格のある建物です。大浴場は母屋のすぐ近くに男湯「三日月」と女湯「十五夜」があり、翌朝は男女入れ替え制になっています。「三日月」は露天の広い岩風呂で、遠くの山々を眺めたり、すぐ近くを流れる小川の潺の音を楽しんだりしながら、ぬるめの温泉をゆったりと楽しむ事が出来ました。
山あかり 宿泊棟 「月のしずく」
「月のしずく」は8畳の和室と10畳の板張りの寝室の二間続きになっています。建物全体が「梁だし天井」になっていて、解放感抜群でした。和室の障子を開けると庭の緑に加え、その向こうの山々が見渡せ心が癒されます。一部を竹格子で間仕切りした寝室にはセミダブルの和ベッドが2台設えられています。宿自慢の部屋付きの半露天風呂は、寝室に続く広いウッドデッキにあります。檜の浴槽は二人入っても余裕がある大きさで、まだ木の香が漂っていました。古湯温泉は源泉の温度が38度という「ぬる湯」で有名ですが、混合水栓で好きな湯温に設定できるようになっています。泉質は弱アルカリ性でヌルヌル感があり、「美人の湯」の美肌効果が期待できそうでした。
山あかり 「夕食」
夕食は食事処「竃房 山苞」の個室で頂きました。掘りごたつの食卓に就くと、大皿に盛られた8品の前菜が供されました。華々しい盛り付けではありませんが、どれ一つとっても素材の良さを生かした繊細な味付けで、ビールと共に美味しく頂きました。すぐ近くの唐津港で水揚げされた、鮮度抜群のお造りと刺身醤油のジュレとのハーモニーが素晴らしかったです。オープンキッチンで調理された品々が絶妙のタイミングで供され、ついつい冷酒の杯がすすんでしまいました。特に鰆の蕪蒸しの優しい味や、柔らかい佐賀牛の炭火焼きと豊富な付け合わせは感動モノでした。ここの食事処はおばんざいのバイキングが売りのひとつですが、今回はお腹がいっぱいで、数々の手作りのお惣菜を目で楽しむだけになってしまいました。
山あかり 「朝食」
翌朝朝食まで時間があったので、大浴場「十五夜」に行ってみました。浴槽は大きな檜造りで、ほとんど貸切り状態でゆったりと湯あみを楽しむ事が出来ました。昼間は女性専用のという事もあり、洗面化粧台が格子で仕切られているのは、宿のおもてなしの心の現れでしょう。朝食も食事処の個室で頂きまました。地元富士長産のお米をかまどで炊いたご飯を、自家製豆乳豆腐などどれも優しい味付けのおかずと共に美味しく頂きました。
「山あかり」の公式サイトはこちらから
女将さんを初めスタッフの方々の笑顔のおもてなしを受け、板長さんの心のこもった料理で美酒を楽しみ、ゆったりした時間が流れた2日間があっという間に過ぎてしまいました。入浴後にじわじわ体があったまる「ぬる湯」の様に、宿を後にした後もじんわりと感動が蘇ってくる素晴らしい宿でした。