玉名温泉(山もみじの宿 八芳園)の旅
蓮華院(奥の院)を参詣
宿に向かう途中で玉名市内の「蓮華院」に参詣してきました。
蓮華院誕生寺は、ここでお生まれの「皇円大菩薩様」をおまつりする九州別格本山です。治承元年(1177~822年前)平重盛によって創建されました。昭和53年、蓮華院を再興した是信大僧正によって建立されました。小岱山の中麓にあり玉名市が一望できます。願い事の一つは必ず叶う「一願成就」のお寺として年間約20万人の参詣があります。また、世界一の大梵鐘「飛龍の鐘」があることで知られています。
八芳園 「共用部と大浴場」
「山もみじの宿 八芳園」は、その名前の通り山もみじの新緑や紅葉で有名な宿です。 天井が高くて解放感のある広々としたロビーでは、組格子や紅葉をモチーフにした趣のあるインテリアがこの宿の格式の高さを物語っているようでした。すっきりしたデザインのフロントで簡単な記帳を済ませ、ベテランの中居さんから途中の施設の説明を受けながら、部屋まで案内して頂きました。宿泊棟へ向かう途中には、「暖和室」という広い部屋があり、ここでは自由に自分で淹れたコーヒー等を飲みながら、ふかふかのソファーで寛ぐ事が出来ます。宿泊棟は西館と南館の2棟がありますが、南館はこの宿では一番奥に位置していて、道路の喧騒とは無縁の一番静かな所です。
八芳園 客室「月」
南館の部屋は全てが100平方メートルと広く、贅沢な造りになっています。「月」は全てがダークグレイの天井と純白の壁で統一され、コントラストが素敵でした。14畳のリビングはメープル色のフローリングと広い窓の組み合わせで解放感抜群です。4人は充分に座れる大きなソファーに掛けて、40インチのテレビでDVDを楽しんだりして、まったりした時間を楽しむ事が出来ました。寝室も14畳と広く、中央の8畳の琉球畳の上にクイーンサイズのローベッドがあります。ベッドの両サイドに余裕あるスペースや、程よい硬さのマットレスなどで、のびのびと休息する事が出来ました。クローゼットにはパリッと糊のきいた浴衣と、着心地の良いパジャマが準備されていて、状況に応じて着替える事が出来ました。執務机にはタブレットPCや32インチのテレビがあり、充実した夜の時間を過ごすための工夫が嬉しかったです。
八芳園 夕食「美味少量コース」
夕食はリビングに隣接され、2面を竹格子で区切られたお洒落な6畳の和室で頂きました。和室には琉球畳が敷き詰められ、真ん中に掘り炬燵式のダイニングテーブルがあって、楽に足を延ばして食事が出来ました。最初に配膳して頂いた「季節の小鉢盛り合わせ」の一皿「蕪のすり流し」を口にした途端、その繊細な味で、この宿の板長さんのきめ細やかな心配りを感じ取る事ができました。中居さんは絶妙のタイミングで素材や調理法などを説明しながら一品一品配膳してくれて、お酒好きにとって至福の時間が流れていきます。中でも烏賊の真子真丈や海老芋の煎りだしは、素材の味を生かした薄めなのに奥の深い味付けで、大好きな冷酒にぴったりの逸品でした。メインの黒毛和牛の陶板焼きには、宮崎県のチャンピオン牛を使っているという事で、その柔らかさと深い味わいに二人とも唸ってしまいました。〆の鯛茶漬けの出汁を目の前で温めて熱々が食べられる趣向は、板長さんやこの宿のおもてなしの心が表れています。
八芳園 朝食
朝食も和室まで運んで頂いて頂きました。二段重に入った小鉢や、地元の名産南関あげの味噌汁で、粒立ちの良い地元産のお米を釜で炊いた美味しいご飯を頂きました。中でもバレンに包んで蒸した野菜はとても美味しく頂きました。
創業100年以上の老舗の純和風旅館が8年前に和モダンにリニューアルして、大変身した宿です。老舗旅館のきめ細やかなおもてなしと、モダンなホスピタリティが上手く調和していて、心地よい滞在ができ10時のチェックアウト時間が恨めしく感じました。南館は大人専用ですが、西館にはお子様もウエルカムとの事。カップルでまったりした時間を過ごすにも、ご家族で賑やかに滞在しるにもお薦めの宿です。