山陰 長門湯本温泉(音信)の旅
出雲~長門へロングドライブ
金婚旅行二日目は出雲大社のお詣りした後、長門に向けてロングドライブを敢行しました。山陰の国道を日本海の景観を眺めながらの5時間のドライブは、愛車の調子もよくて、快適そのものでした。
別邸 音信(おとずれ)の共用部
別邸音信は「大谷山荘」の別邸になります。エントランスのドアが開くと、美しい広々とした水盤が見渡せます。水盤を取り囲むように作られた回廊の先には、これまた目を見張るような堂々としたエントランスホールが待ち受けていました。見渡すと、ここから先の通路全てが畳敷きになっていて、このようなホテルタイプの宿で、素足で過ごす事のすばらしさを初めて経験しました。ロビーでは別の女性のスタッフにバトンタッチされ、茶室「一峰庵」に案内していただきました。大小二つの茶室を見学した後、私たちは椅子席で一休みしました。美味しい茶菓子とスタッフが点てくれたお薄を頂くと、ロングドライブの疲れが吹き飛んだような気分を味あう事ができました。
別邸 音信(おとずれ)メゾネット
メゾネットのFタイプの部屋は、70平米程の広さで、ライトグレーの壁をダークブラウンの柱などがキリリと引き締め、高い天井と相まって解放感抜群です。1階部分のダブルベッドはマットレスの程よい硬さと、選べる3種類の枕で快眠する事が出来ました。2階部分はシアタールームになっています。55インチのテレビやサラウンドシステムで、迫力のある画面と音を楽しむ事が出来ます。テラスの半露天風呂は樽風呂で、長門の美人湯をかけ流しで湯あみが楽しめます。湯船は二人で入るにはちょっとだけ窮屈ですが、何度湯あみを楽しんでも湯疲れしない、柔らかい泉質でした。脱衣場・内風呂・シャワールームは半露天風呂とは全く別の場所にあり、不便なので私たちはほとんど利用しませんでした。脱衣場の洗面化粧台には、バスアメニティの他、POLAの男性用コスメがボトルで、女性用は使い切りタイプで提供されています。1階のクローゼットには、浴衣・羽織・バスローブ・パジャマが整然と並べられ、シチュエーションに応じて使い分けが出来ました。
別邸音信 日本料理「雲游」での夕食
夕食は日本料理「雲游」の半個室で頂きました。雲游に足を踏み入れるとまず広々としたオープンキッチンと、大きな棚に並べられた日本酒の数々が目に入り、これからの食事に対する期待が膨らみます。期待に違わず一皿目の先付から水物に至る全8品すべてが、見事な器に盛られた目にも美しく、地元の食材の味を存分に引き出す味付けでした。中でも焼八寸の「長萩和牛の炭火焼き」はトロリと柔らかく、柚子胡椒ドレッシングとの調和が見事でした。長門うすい・一寸豆・茗荷等、季節感いっぱいの籠盛りの盛り付けの美しさに魅かれて、ついつい山口の地酒を飲み過ぎてしまいました。和装の女性のスタッフは、終始笑顔で絶妙のタイミングで料理を供してくれ、料理の説明はいうに及ばず、話題も豊富で、常に声掛けをして頂いて、楽しい時間を過ごす事が出来ました。
別邸音信 大浴場と朝食
大浴場は1階奥に男女別にありますが、入れ替えはありません。タオル類・岩盤浴用のガウン、ロッカーなどが完備され、手ぶらで安心して湯あみが楽しめます。屋内の岩盤浴・水風呂・寝湯・内湯、屋外の直径が3メートル程の桶風呂等様々な温泉施設を思う存分楽しむ事が出来ました。朝食は和食・洋食から選べますが、私たちは和と洋をセェアして頂きました。のどぐろの干物や、新鮮な野菜を使ったサラダなどが食欲をそそり、ついつい何時もの朝より食べ過ぎてしまいました。
「別邸 音信」の公式サイトはこちらから
山陰の旅 仙崎港など
別邸音信に別れを告げ、久し振りの仙崎に向かいました。仙崎では仙崎港や金子みすゞゆかりの家などを見学し、「北長門 鮮魚村」でお土産をゲットして帰途につきました。
僅か18の客室のゲストで広々とした贅沢な空間を共有しながら、思う存分湯あみを楽しみ、目と舌を唸らせる長門の会席を堪能しました。洗練された心優しいおもてなしに心が癒され、20時間弱の滞在があっという間に過ぎ去ってしまいました。まだまだ味わい尽くせない空間や時間が沢山残っていますので、季節を変えて再訪したい宿の一つになりました。少々値ははりますが、記念日など特別な日を過ごす為に、是非お薦めしたい宿です。